宇宙戦艦ヤマト Wiki
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佐渡 酒造(さど さけぞう)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場する架空の人物。アニメの声優永井一郎

実写版である『SPACE BATTLESHIP ヤマト』では設定を女性キャラクターに変更し、高島礼子が演じる。

宇宙戦艦ヤマト軍医2152年生まれ。居室はヤマト唯一の畳敷き和室で卓袱台もしつらえてある。無類の酒好きで、戦闘中、治療中に酒を飲むことしばしば。薬品棚から持ち出したエタノールに水を加えて酒を造り、ヤマトカクテルと称していた。基本的には左胸と背中に赤十字の入った半袖のユニフォームを着用し、手術時にはその上に白衣を着用しているが、パート1の13話では戦闘班のユニフォームで半袖型の物を着用していた。

劇中での活躍[]

宇宙戦艦ヤマト
主な医療業務は獣医(医師免許も獣医師免許も所持している)。古代進島大介と地下都市の中央病院で初対面の際、手術中の豚を死なせてアナライザーに今日5つ目の仏さんとからかわれるほど、普段は腕の方はあまりよくないが、本人曰く「名医」らしい。ガミラス偵察機を無断で迎撃しようとして負傷し病院にて治療を受けていた古代、島らと共にヤマトに招集され、14万8千光年という決死の航海に艦医として同乗する。酒造の名前どおり常時酒瓶を手放さないほど日本酒に依存しているが、本人曰く「浴びるくらい酔ってはいても、目は曇ってはいない」。航海の最中、宇宙放射線病が悪化する一方の艦長沖田十三の体調を支える。地球帰還の直前に天国へと旅だった(「宇宙戦艦ヤマト 完結編」で生存が分かるが)沖田艦長への敬礼のシーンは、感動を誘った。また、宇宙空間で酒を飲もうとしたり、アナライザーに酒をあびせて酔っ払わせたり、天衣無縫なふるまいの一方、イスカンダル到着直前に、古代に「百里の道を行くときは、九十九里をもって半ばとせよ」と言って気を引き締めさせるなど、若者の多いヤマトクルーの中にあって徳川彦左衛門とともに年配者として気を配っていた。地球に残してきた愛猫ミーくん以外の家族はいないようだ。
さらば宇宙戦艦ヤマト
亡き沖田十三を偲び、古代達と共に旅立つ。司令長官に頼まれ、空間騎兵隊の斎藤始を一緒に同乗させたり、古代に危険なため一緒に旅立つことを反対されていた森雪を秘かに搭乗させる。彗星都市との最後の攻防で、医務室が被弾した際、愛猫ミーくんと共に殉職。
宇宙戦艦ヤマト2
ヤマト乗組員と空間騎兵隊のいさかいを事あるごとにいさめていた。特に斉藤始と古代進との喧嘩では、二人を強く叱責し古代には『お前、それでも栄光あるヤマトの艦長代理か?』と厳しい。アナライザーが鉄を喰うバクテリアである宇宙ホタルにやられた時は、「これは真田君の担当じゃ」として、さじを投げている。超巨大戦艦の砲撃を受けたヤマトから退艦するときに、どんなことがあっても生き延びるようにと古代を励ました。但し、古代は佐渡達が乗る最後の救命艇がヤマトを離艦する直前、艇から飛び降りヤマトに残る。
テレザート星で島がテレサに会いに行こうとする際、佐渡がヤマト艦内の理容室らしき部屋で島の頭髪を整えている。
宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち
真田志郎や島、相原をはじめ、ヤマトの生存者達を退院まで世話している。また、物語終盤でサーシャをカプセルから取り出したのも佐渡である。
ヤマトよ永遠に
重核子爆弾が地球の表面に軟着陸する様子を、自分の病院である「佐渡犬猫病院」の窓から眺めているシーンがある。
地球脱出の際、黒色艦隊の追撃から逃れるために全員を仮死状態にして生命反応を消したが、このシーンは本編ではカットされ、小説やコミック版でのみ描かれている。
宇宙戦艦ヤマトIII
シャルバート星でのボラー連邦との戦闘で負傷した乗組員や住民をテントで治療していた。酒は「わしの気付け薬」だとか。
また日本酒を飲みながら射撃練習に参加しているが、他の乗組員以上に命中率が高く、「目が曇っていない」のは医療だけではなかった。
宇宙戦艦ヤマト 完結編
古代と雪に、沖田艦長の生存の秘密を語る重要な役回りを演じている。本編ではカットされているが、ヤマトが地球にいる間、ディンギルの少年を自宅である佐渡犬猫病院に保護している。ひおあきらコミック版ではラストでヤマトを退艦する際、言われずとも沖田艦長が残るであろうことを察し、酒瓶を持って艦長室へ出向き、別れの杯を交わしている。

松本零士作品での近い人物[]

松本作品に登場する佐渡酒造という人物は作中で医者の役回りを担当したりミーくんという猫と一緒に登場することが多いキャラクターであり、スター・システム化している。似た名前として「佐渡魔造」というキャラクターも他に多くの作品に出演している。松本本人も「佐渡魔造」の変名で『魔境の欲求不満隊』という4Pの絵物語を「別冊SMファン」'72年10月号に描いている。

  • 新宇宙戦艦ヤマト』にはグレートヤマトの乗組員として集まるヤマトの乗組員の子孫として佐渡酒造が登場
  • 宇宙海賊キャプテンハーロック』のドクター・ゼロは『ハーロック』原作の劇中でヤッタランがドクター・ゼロのことを「佐渡先生」と呼んでおり、『新宇宙戦艦-』では、作中で佐渡酒造の子孫であることが公言されている。また、プレイステーションのゲーム『松本零士999 Story of Galaxy Express 999』では、ハーロックと共に生き、いつ地球に帰れぬか分らぬ自分よりはと、弟に佐渡酒造の名を譲ったことが明かされた。
  • ワダチ』では、練馬美術大学研究所第一美術科教授として、佐渡酒造(-さかぞう)という人物が登場する。腐敗した人類を滅ぼそうと地球破壊装置を作成。地球からの脱出後に地球を破壊しようとしたが、失敗に終わり拳銃自殺した。
  • 惑星ロボ ダンガードA』は物語としての関連性は少ないがほぼ同じ容姿で大酒呑みの医者として同名の佐渡酒造がレギュラーで登場する。声優はドクター・ゼロと同じく八奈見乗児で、八奈見いわくゼロは『ダンガード』の佐渡酒造の続きという感じだったとのこと。
  • 『松本零士999』などに登場したタイタンの駅員が存在し、彼は医者ではない。また、直接的な競演はないものの、この作品のタイタンにはドクター・ゼロも滞在し、彼の台詞から地球に何代目かの佐渡酒造がいることも明かされており、同じ容姿の人間が同時代に3人も出る珍しい作品ともなっている。
  • トラジマのミーめ』には佐渡魚造(-さかぞう)という、主役ネコ・ミーくんの家に酒と魚を届けに来る魚屋のおじさんが登場している。
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