バルコムは、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場する、架空の人物。ボラー連邦本国第一主力艦隊の司令官、提督(セリフでは、「第一艦隊総司令」と名乗っている)。(声:飯塚昭三)
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ボラー本国の第一、第二主力艦隊を率いてスカラゲック海峡星団に出現した。その艦艇数、兵力は、ハーキンス中将の率いる前衛艦隊の五倍に達する大兵力であった。強力な科学力をもつとされたシャルバート星の所在を知るルダ王女の引渡しをヤマトに要求したが、ヤマト艦長古代進が拒否したため、砲撃を開始した。ヤマトは、その主砲斉射になやまされ、波動砲が打てないため、スカラゲック海峡星団空域の小惑星を利用し、250宇宙キロまで接近して、波動カートリッジ弾と煙突ミサイルでバルコム率いるボラー艦隊を葬った。バルコム自身が乗った水色の空母は、ヤマト主砲で吹き飛んだ。
傲岸不遜な人物で、大兵力を率いている過信から、ヤマトの実力を見誤り、ボラー連邦艦隊の基本戦術である密集隊形による通常砲撃のみでヤマトを葬ろうとしたが、逆にそれが自軍の誘爆による瓦解を招く結果になる。これだけの大敗北にもかかわらず、狼狽、断末魔などの描写も無く、実にあっけない最期を遂げた。
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