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ドメルは、アニメ宇宙戦艦ヤマト』に登場する、架空の人物。ガミラス銀河系方面軍作戦司令長官(太陽系方面軍作戦司令長官)。(小林修

宇宙戦艦ヤマト 編集

「宇宙の狼」と呼ばれるガミラス帝国が誇る名将。理論派にして実行力のともなう優秀な軍人であった。小マゼラン方面軍作戦司令長官として、ルビー戦線で功労があり、ガミラスの最高功労勲章であるデスラー勲章を何度か授与されている。

デスラーに対して、ヤマト撃破を志願し、銀河系方面軍作戦司令長官に任命され、バラン星に赴任していった。この人事にバラン星基地司令官から降格されたゲールは不満を抱く。また、ドメルのゲールに対する態度もかなり横柄かつ傲慢であった。ゲールの不満は蓄積し、やがてドメルの思わぬ形で爆発する。

約3000隻の艦隊を率いて異次元空間における演習中、マゼラニック・ストリームから異次元断層に落ち込んだヤマトと初めて相まみえた。ヤマトの実力を見破り、その日の日記を「ヤマトに遭遇、あなどりがたし」と結んだ[1]。その後は、ゲールのバラノドンによる攻撃は別として、空間リレー衛星を使っての心理戦や、宇宙要塞によるマグネトロン・ウェーブ攻撃をヤマトに仕掛けた。

バラン星にヤマトが到達した時には、バラン星の衛星である人工太陽をヤマトに落としバラン星基地もろともヤマトを屠る作戦計画を立案遂行する。しかし味方の犠牲をも厭わない[2]作戦に驚愕したゲールによってガミラス本星に通報され、あと一歩の所で『ドメル君、君はヤマト1隻の為に我がバラン星基地を犠牲にしようと言うのかね?君はとんでもない浪費家だよ、やめてくれたまえ』とデスラーから作戦中止を命令される。ドメルの一瞬の躊躇により、ヤマトは反転し人工太陽に波動砲を打ち込み辛くも危機から脱した。

ガミラス本星に召還されたドメルは軍法会議で基地を失った責任を問われ、死刑判決を受けた。死刑執行の署名を求めるヒス副総統に対し、デスラーは「ドメル以外に誰がヤマトを撃破出来るのか」と署名を拒んだ上で死刑執行命令書を破り捨て、ドメルに汚名返上の機会を与えた。ドメルは、勇躍、各戦線から糾合した空母機動艦隊を率いて、七色星団でヤマトに最終決戦を挑む。瞬間物質移送機を使った雷爆撃と秘密兵器ドリルミサイルによって、九分九厘勝利を目前にしたが、真田志郎アナライザーによってドリルミサイルを逆転され、とどめを刺しに迫っていた空母4隻に命中し、全てを失う。ドメルは自身の乗る指揮艦をヤマトの艦底部・第三艦橋に密着させ、自爆。壮烈な戦死を遂げた。自爆の直前にヤマトに打電し沖田十三と交信し、お互いを祖国の命運を担う戦士と認め、ガミラスのみならず地球の未来をも願って自爆スイッチを押した。

  • 元ネタは、「砂漠の狐」と称されたドイツ名将エルヴィン・ロンメルであることはよく知られている。また、地球やヤマトに対しても敬意を払い、ガミラスと地球のお互いの立場を十分理解した上で闘い、更に武人としての礼儀・精神に優れていた。
  • 移住計画のための重要な中継基地でもあるバラン星基地を囮に使って破壊しようとするなど戦略家としては問題が見られる。また上司であるデスラーや敵将沖田に対する丁寧な態度と、部下ゲールに対する粗野な態度にははっきり表裏があり、またバラン星の作戦を事前にデスラー総統へ進言せずに独断で決行するなど、唯我独尊的で部下や上司との協調性に欠ける傾向がある。ドメル以後、「人の和」を軽視して敗れるのはヤマトの敵役の通弊となった。

注釈 編集

  1. 舞台は2199年と遥か先の未来だが、タイプライターを使って日記を記している。なお作品の製作当時は、日本語ワードプロセッサが存在しない時代である。
  2. そして何よりも、バラン星基地の破壊についてはゲール副司令官どころか、デスラー総統にさえ一切相談していなかった。