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さらば宇宙戦艦ヤマト
愛の戦士たち
監督 松本零士
舛田利雄
勝間田具治(アニメーション監督)
脚本 舛田利雄
藤川桂介
山本英明
製作 西崎義展(企画)
吉田達
横井三郎(製作補)
長島正治(製作補)
広岡修(製作補)
製作総指揮 西﨑義展
出演者 富山敬
麻上洋子
音楽 宮川泰
主題歌 ヤマトより愛をこめて/沢田研二
編集 千蔵豊
配給 Flag of Japan 日本東映
公開 Flag of Japan 日本1978年8月5日
上映時間 151分
製作国 Flag of Japan 日本
言語 日本語
前作 宇宙戦艦ヤマト
次作 ヤマトよ永遠に
allcinema
キネマ旬報
  

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(さらばうちゅうせんかんヤマト あいのせんしたち)は1978年8月5日東映系で公開の宇宙戦艦ヤマトシリーズの第2作目のアニメーション映画

通称「さらば」「さらばヤマト」。 テンプレート:ネタバレ

作品解説 編集

テレビシリーズ『宇宙戦艦ヤマト』の続編(厳密に言うと本作を含めた続編は劇場版第一作の続編ではない)。本作では地球と白色彗星帝国との戦いを通じてヤマト乗組員達の死が描かれた。監督の松本零士は戦争の記憶の残る時期に発表された前作において「目的を果たし、生還する」というメッセージ性を強く意識しており、ゆえに彼は本作の結末が特攻を美化するとして良しとせず、「生き残って再建の苦しみを描くべき」と主張した。そのため、後にTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』が製作[1]、本作公開の2ヵ月後10月6日に放映され(これによりパラレルワールドが形成される)、ストーリーや結末が大きく変更された。

最後に表示される観客向けのテロップの字句は、初公開時は「もう二度と姿を現すことはない」という意味の内容であった。これは79年夏のヤマトフェスティバルでの公開版以降では「あなたが生きる限りヤマトも生き続けるでしょう」という意味のテロップに差し替えられている。初公開時のテロップはDVD版に再現されている(差し替えられたものはビデオソフトなどの旧版で見ることが出来るほか、テレビ放送時は地上波、BSCS問わず圧倒的に差し替え版である)。

安彦良和によると本作のヒットで「もっと続編が作りたくなっちゃって、また生き返らせろというんですよ(笑)」ということになり、安彦は反対したものの本作のキャラクターは生き返り、続編を制作することになった[2]

キャッチコピーは「永遠の愛とロマンをのせて――ヤマトはいま、最後の戦いが待つ宇宙のかなたへ…」。

あらすじ 編集

ガミラスの侵略を退けてから1年後の西暦2201年、白色彗星帝国が宇宙の各惑星にその侵略の手を伸ばしていた。

地球は復興をほぼ終え、都市は活気づき平和に満ちていた。古代進も護衛艦艦長として輸送補給船団に同行していたが、偶然、発信源不明のメッセージを受信する。そのメッセージは、救いを求めるような女性の声であった。かつてのヤマト乗組員たちは、危機の正体を突き止めるためにヤマトを発進させる。

テレザート星に到着した古代たちは、メッセージの発信者であったテレサを救出する。テレサは、白色彗星帝国が宇宙の星々を次々と侵略しており、次に狙っているのが地球であることを告げる。

白色彗星帝国は地球に迫り、最新鋭戦艦アンドロメダを旗艦とした地球艦隊を全滅させる。ヤマトは白色彗星の渦の中心核に波動砲を打ち込む。彗星は火の玉となって炎上するが、その中から巨大な要塞、都市帝国が出現する。

激しい戦闘の中で次々と乗組員たちが戦死していく。古代たちは都市帝国内部に侵入して動力炉を破壊する。しかし、その都市帝国の内部から超巨大戦艦が出現する。エネルギーも殆ど尽きているヤマトを嘲笑するズォーダー大帝に向かい、古代は徹底的に戦う事を告げる。

ある決意を固めた古代は、生き残った数少ない乗組員をヤマトから退艦させ、超巨大戦艦に向けヤマトを発進させる。そこにテレサが現われ、ヤマトとともに超巨大戦艦に向かう。

スタッフ 編集

諸設定 編集

キャラクター

詳細は宇宙戦艦ヤマトシリーズの登場人物一覧を参照

メカニック
詳細は次の各項目を参照

主題歌・挿入歌 編集

主題歌(エンディング)
挿入歌
  • 「好敵手[3]」「テレサよ永遠に」-作詞:阿久悠/作曲・編曲:宮川泰/唄:ささきいさお

反響 編集

1978年は、全世界で大ヒットした映画『スター・ウォーズ』(配給収入43億円)と『未知との遭遇』(配給収入32億円)が日本で公開されており、他の日本映画作品が押され気味である中、またアニメーション映画が一般に認知されていない時代の作品としては異例の数字である。なお、配給収入では宮崎駿監督の『魔女の宅急便』、観客動員数では『ドラえもん のび太の日本誕生』(どちらも1989年公開)まで、アニメ映画としては最高記録を維持する[4]。本作品の興行的な成功は、単に子供向けの映画ではないアニメーション映画の礎を築いたと言える。

零号フィルム 編集

※鑑賞者の証言により上映が確認されている映画館:兵庫県神戸市「三宮東映プラザ」。 テンプレート:出典の明記 公開時の初期に一部劇場にて公式版よりも尺が長く、一部セリフや音楽等の違う零号フィルム(脚本の最終決定稿に基づいた試作品)が上映されたという目撃情報がある。原版は行方不明となっているが、2005年9月岡山県倉敷市映画館で行われたリバイバル上映の目撃証言があり、現存する可能性がある(この目撃部分とは、古代のイスカンダル航海の回想シーンに出てくる地球ドック到着の場面であるが、海外用の英語吹き替えソフトに収録されていた。映像のみ現存を確認できることになる)。

0号が上映されていた劇場でもそれぞれ部分的な差異があるが、実質の上映時間は2008年時点のDVD版と大差はない(当時の劇場の上映時間にて確認)。

またオールナイトニッポンの前夜祭特別番組で現在のバージョンと同じサウンドトラックが放送されているため、当初より現在のバージョンが正式なものであることがわかる。あくまで0号は急場しのぎのための臨時フィルムであったと考えられる。

零号フィルムには以下の台詞があったと言う証言がある(なおひおあきらの漫画版や『オールナイトニッポン』のラジオドラマ版には存在する)。

 1. 英雄の丘で、古代進が佐渡先生に「先生、地球はこれでいいのでしょうか。」と繁栄に酔いしれる地球人に疑問を呈する場面があった。

 2. ドックに眠るヤマトで古代進が沖田十三の幻を見た直後、各種計器の電源が自然に入るが、この直後、徳川機関長が「ははは、びっくりしたじゃろう」と現れるシーンがあった。

この二つのシーンは当初から目撃者が多く、公開直後は確実に上映されたと思われる。

 3. 土方艦長が就任する際、古代以外の乗組員が「負けた船の艦長がヤマトの艦長になるなんて・・・」と反対するシーンがある。

 4. ミルにデスラーの監視を命じたサーベラーに対して、ズォーダーが「女だな、サーベラー」と言う台詞がある。

この二つのシーンは『オールナイトニッポン』のラジオドラマ版には存在する。

 5. 彗星帝国のテーマであるパイプオルガン曲(作曲・宮川泰)は当初は使用されておらず、ヨハン・ゼバスティアン・バッハトッカータとフーガニ短調の前奏部分が使用されていたとの証言もある。

5.に関する噂は、公開前の78年8月1日にはサウンドトラックが発売しているため零号フィルムにテーマが使われなかったとは考えにくい。

3.と5.以外のシーンはTV版「宇宙戦艦ヤマト2」にも存在する。1.と2.に関して、零号フィルムのシーンと同一の物かは不明。4.に関しては衣装が変更になった事から別テイクである。

脚注 編集

  1. 本作公開以前の1978年6月25日発行の「ヤマトファンクラブ本部」会報第4号にて初報道されている。
  2. 『動画王』vol.7 キネマ旬報社、1998年、171頁。
  3. 本編でも『2』でも使用されていないので、イメージソング扱いである。
  4. 現在でもSFアニメショーン映画の中では最高記録を維持している。

外部リンク 編集

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